大島紬は知る人ぞ絹の紬の着物です。とても高価であるにもかかわらず、普段着の着物。だからこそ機能的で、軽く、柄も落ち着いた品を感じます。おまけに、着れば着るほど、しなやかに、柔らかく着やすくなっていくのですから、この着物を着たら他は着られないくらい魅力的です。私がオールド大島と呼ぶような、古い時代の大島紬は着込んでいたために、とても柔らかく、着心地が素晴らしいのです。ただ、、昔のものほど、寸法が小さいため着物で着るのは難しい。。かといって、おばあさんの思い出だったりするのですから、、箪笥の奥でお守り状態となっている方も多いのではないでしょうか。
私は二人の母を亡くし、大島紬を数着手にした時期がありました。義理の母は小さい人でしたので、、着れないか、、と思い仕舞い込んでいました。専門の方に見ていただきましたら、裄を出せば着られそう。。
早速和裁の先生に教わりながら袖丈を出してみました。着物で着られるのであれば、是非着物で着て欲しいです。そして、どうしても無理そうな時は 是非この楽々パンツに作り替えて日々履いて欲しい、、と思うのです。
なんでそんなに熱く語るかと申しますと、、
昨年のことです。納骨のために北海道から関東へ車で南下の旅をしたことがありました。車中泊の旅です
寝るときに脱いだ大島紬のパンツ、、寝相が悪く(笑)踏んづけてしまって、起きたらちっちゃく、くしゃくしゃにしてしまった。。。でもこれしか着る用意がなかったので、パタパタして着用。みるみるシワが伸びていくんです。。。
驚きました。すごいですね〜大島紬の絹の凄さを実感しました。旅行にはもう最高。軽くて、風を通す気心地。。畳めば小さくなり、、素晴らしい。この絹のシャラシャラと絹づれの音を聞きながら歩くことの幸せ♪
ぜひ、、ぜひ、、眠っている箪笥からデビューさせていただけたら嬉しいです。
アトリエてらすでは 作り方のワークショップや、大島紬をおもちでない方のためにできるだけお手軽に作れるキット販売を販売しています。柄なども宗操がセレクトしたものなので、面白いものもあるかと思います♪
着方によってスポーティにもモダンにも、ヘビメタにもなる(笑)大島紬。
ぜひチクチク手縫いしてみませんか?